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コラム

ギターの歪み(ひずみ)ってどんな種類があるの?

ギターの歪み(ひずみ)ってどんな種類があるの?

「歪んだ音」って、音響としては良くないんです。
例えば学校の先生が使うメガホン。怒った先生だと声が大きくなって、メガホンの音が割れちゃって、何を言っているのか分からない時もあります。
しかし、エレキギターは歪んだ音がかっこいいとされているのです!
歪んだ音のピアノやフルートは、聴いたことがありませんが、ロックポップスのエレキギターは大体歪んでるといっても過言ではありません。
しかも、歪んでいるのに「綺麗な歪み」や「滑らかな歪み」といった表現が生まれるくらい、エレキギターの歪みはなくてはならない音色です。
歪みは、エレキギターの魅力を倍増させるパワーがあります!!

そんな「歪み」には段階があります。
音を文章で伝えるのは難しいですが、下記5つの種類があります。
歪みエフェクターは星の数ほどありますが、エフェクターを探すときの参考にしてみてください。

【クリーン(Clean)】
歪んでいない。アンプ本来の音。ストロークしてもコードの一音一音がハッキリと聴こえる。音の強弱や音色の変化がしっかりと出る。アタック音は大きいがすぐ減衰するため音の伸びがない。

【クランチ(Crunch)】
アンプのゲイン(歪み量調節ツマミ)を上げていって、少しだけ歪み始めた音。
ストロークもカッティングもできるし、音の伸びも良くなる。扱いやすい音。

【オーバードライブ(Over Drive)】
ロックなイメージが出るくらいの歪み量。音がよく伸び、単音でも存在感のあるパワーがある。ギターソロも弾きやすい。コードの一音一音まではハッキリ聴き取れなくなるため、パワーコードが多用される。

【ディストーション(Distortion)】
かなり強い歪みで、コードの分離感はほぼない。パワーコードや単音で使用する。音がかなり伸びるが、強弱がなくなり、音が引っ込む。ジャンルではメタルのイメージ。

【ファズ(Fuzz)】
ディストーションと同じくらいの歪み量だが、アンプが壊れたような暴力的なサウンドで、扱いづらい。コードの分離はない。

レッスンでは実際にマーシャル、フェンダーツインリバーブやヤマハTHRのような自宅練習用アンプを鳴らしたり、エフェクターも定番のBOSS Blues DriverやPROCO RAT、XOTIC BB Preampなどを使って、それぞれの歪みの違いを体感します。
自分の好きな歪みが見つかると、エレキギターがもっと楽しくなりますよ!